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ライフスタイルーデジタルフォト ismコンシェルジュ:伏見行介 板見浩史


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フォトグラファー伏見行介とフォトエディター板見浩史がおくるデジタルフォト情報。
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神と共存の島、バリ。

ライフ編の最終回は、海外撮影編です。
前回は、極寒の地ニセコでしたので海外旅行編は灼熱の地、インドネシアのバリ島に行くことにしました。
バリ島を選んだのは、行った事が無い事と以前私の会社に関わっていたフォトグラファー加藤君がバリ島の州都デンパサールで、フォトグラファーをしているので、灼熱の地での撮影の注意事項を聞けるからです。
バリ島は、日本人にとっても馴染みのリゾートでしたが、2002年10月にクタという所で、202人が無くなったテロと、2005年10月の23人が無くなったテロで、若干人気が下がってしまいましたが、最近は治安も回復し人気が復活してきました。
人工の90%が回教徒のインドネシアのなかで、バリは島民90%がヒンズー教、10%が回教徒という島です。日常の生活がヒンズー教の神と共存している島でした。
神と共存の島、バリ。_d0083899_1551848.jpg


準備
フィルムカメラの時代は、写真好きが海外旅行に行く場合、持って行くフィルムの数や種類など、色々悩みました。また、空港の荷物検査用のX線でフィルムが感光しないように鉛でコーティングされた袋にフィルムを入れるなどの対策が必要でした。
また、国によっては、持ち込むフィルムの数量制限等もありました。
でも、デジタルになったら、これらの悩みも全部解決してしまいました。
まず、フィルムの種類ですがデジタルカメラですと、そもそもフィルム自体がいりませんし、ISO感度もISO100~1600までカメラの設定で撮影途中でも変えられます。便利です。
荷物検査のX線もフィルム代わりのCFカードやSDカードなら問題ありません。
フィルムの持ち込み数量の制限も関係ありません。本当に楽になりました。
その代り、デジタルになって気をつける必要がでてきたのは、電圧とプラグの形です。
デジタルカメラはバッテリーが命の源です。日帰りならともかくとして、旅行にいったら必ずといって良いほど充電する必要がでてきます。そのとき必要なのが充電器です。今、カメラに附属している殆ど全ての充電器はそのまま使えますが、充電器からコンセントまでのACコードはそのまま使用できません。日本のコンセントは100Vですが外国は100Vとは限りません、むしろ100Vの国の方が少ないくらいです。そのため、充電器からコンセントまでのACコードを外国で使用できるコードに変える必要があります。このコードはカメラの量販店や電機屋さんの海外旅行のコーナーで買えます。そして、このコードは日本国内でも使用できますので、一度変えたらそのまま国内でも使用しておいてもかまいません。ちなみに私はヨドバシカメラで780円で買いました。
つぎに、必要なのはコンセントの変換アダプターです。外国のコンセントは実に色々な型をしています。それらの異なるコンセントの形状に合わせられるアダプターが、これもカメラや電気器具の量販店で購入できます。私は7種類のコンセントに対応したアダプターを2,070円で買いました。
出発前には、旅行のガイドブックなどで目的地の電圧とコンセントの形状を調べておくのはマストです。
神と共存の島、バリ。_d0083899_15563752.jpg
ニコンの充電器MH-18の裏側です。入力の所がAC100ー240Vとなっていれば外国でも使用可能です。
神と共存の島、バリ。_d0083899_1557933.jpg
ACコードの付け根部分です。少しわかりにくいかもしれませんが、2.5A 250Vと書いてあります。このコードなら、外国使用でokです。

神と共存の島、バリ。_d0083899_15585466.jpg
コンセントの変換アダプターです。
このアダプターで、7種類のコンセントの形状に対応しています。
下はホテルのバスルームで使用中の写真です。
神と共存の島、バリ。_d0083899_15591920.jpg

神と共存の島、バリ。_d0083899_15595081.jpgこのコンセントも220Vですが、今回持って行ったアダプターでは対応できませんでした。



持って行った機材。
今回のバリ島旅行に持って行ったのは、
カメラ   Nikon D200
レンズ   AF-S Nikkor 18-200mm ED
バッテリー EN-EL3e x 3
充電器   クイックチャージャー MH18
メディア  6GBマイクロドライブ x2
フィルター 偏向フィルター
カメラ掃除セット
以上です。
メディアにCFカードではなく、ちょっと時代遅れのマイクロドライブを選んだのは、書き込み速度は速くありませんが、容量のわりには価格が安いからです。量販店で6GBで19,800円で売っています。

優れもの、18-200mmズームレンズ!!
旅には、1本で何本ものレンズの役をはたす、ズームレンズがやっぱり便利です。
今回、18―200mmのズームレンズの凄さを再認識しました。下の写真を見れば、その性能は一目瞭然です。同じ場所から、一番広角側と、一番望遠側で撮影をしました。18―200mmは約11倍のズームレンズで、撮影面積を計算すると11x11=121で最望遠の撮影面積に対して、再広角側では121倍の大きさの写真が写せるのです。
また、このレンズは手ぶれ防止装置つきなので、室内の撮影や少し暗くなった夕方の手ぶれにも力を発揮しました。
神と共存の島、バリ。_d0083899_1614453.jpg
上の写真は18mmで撮影、下の写真は同じ場所から200mmで撮影しました。
1本のレンズで撮影できるのですから、11倍ズームは凄いです。

神と共存の島、バリ。_d0083899_162394.jpg


意外に役に立つ内蔵ストロボ。
私達プロは、カメラに付いている内蔵ストロボは殆ど使用しませんが、今回は別のストロボを持って行かなかったので、内蔵ストロボを使用しました。あまり期待をしていなかったのですが、多いに役立ち、実力を見直しました。ただし、ストロボを使用すると、電池が無くなるのも早いので注意してください。それから、AF-S Nikkor 18-200mm EDの場合、レンズフードを付けたまま内蔵ストロボを使用すると、フードの影が被写体に出る場合がありますので、フードは外して使用してください。
神と共存の島、バリ。_d0083899_1625434.jpg
有名なケチャダンスです。
夕暮れから、日没にかけて開催される踊りなので、踊りの最後の方にはストロボが必要になります。上の写真はストロボ無しで、下の写真は内蔵ストロボを使用しました。
内蔵ストロボを使用するときは、発光量を-1/3位に、少し弱めに設定して使用すると自然な感じになります。
神と共存の島、バリ。_d0083899_1634253.jpg



何かと便利なPL(偏光)フィルター。
私は、旅には、第一回めのライフ編でご紹介したPLフィルターを持って行きます。空の色を強調したり、ちょっとしたアクセントを写真に付けるのに役にたちます。
神と共存の島、バリ。_d0083899_1653248.jpg
上の写真は偏光フィルターを使用せずに撮影しました。
下の写真は、偏光フィルターを付けて撮影しています。空の感じが違うのがおわかりになると思います。
神と共存の島、バリ。_d0083899_16628.jpg



バリの写真事情。
今回、バリに住んで3年と少しのフォトグラファー加藤君と何軒かの写真屋さんをまわってみました。バリの人達は写真好きとかで、写真屋さんは結構ありますが、売っているカメラは殆どが、フィルムとデジタルのコンパクトカメラで、レンズ着きのデジタル一眼レフキットを1台だけ見かけました。そのデジタル一眼レフキットの値段は日本円で94,000円くらい、2005年の平均賃金が都市部で30,000円程のインドネシアでは給料の3ヶ月分以上の価格という訳です。
何軒かの写真屋さんを見ましたが、どのお店でもCFカード、SDカードは売っていました。私達が仕事で使用する、サンディスクのエクストリームⅢの2GBのCFカードは、日本円で14,500円くらい、日本の量販店では23,000円位するので、バリの方がだいぶ安いようです。
神と共存の島、バリ。_d0083899_167816.jpg左の写真は、バリの典型的な写真屋さんです。フォトスタジオを併設しているお店も多いです。
看板を見てもおわかりになるように、デジタルが主流になりつつあります。
このお店に、デジタル一眼がありました。
付属品はほとんど無く、レンズに付ける72mmのプロテクトフィルターを探したのですが、58mmまでの、フィルターは何種類かありましたが、72mmはありませんでした。
加藤君達も、本格的な写真用品はジャカルタまで買いに行くそうです。


灼熱の島での撮影注意事項。
バリ島の最大の街、デンパサールのフォトグラファー加藤君に暑い所での撮影注意事項について聞いてみました。
加藤君はバリの高級リゾートホテルのリッツカールトンの写真室の立上げに携わり、その後フリーになり、ウエディングやホテルのカタログを撮影しています。
加藤君が、撮影で一番気をつけているのは、暑いバリでも「結露」だそうです。
暑い室外で撮影したカメラを、冷房の良く聞いた室内に持ち込むと、すぐに結露してしまうので、外で使うカメラと室内で使うカメラの2台を準備し、外で使用するカメラは室内には持ち込まないようにしていると言うことでした。
じっさい、ビーチの日向にカメラを出しっぱなしにしておいたら、レンズの鏡胴がさわれないくらい暑くなりました。
神と共存の島、バリ。_d0083899_1681849.jpg
この人が加藤君です。加藤君でストロボ有り無し、日中シンクロの作例です。
左の写真は、内蔵ストロボを使用。右の写真は使用していません。加藤君がモデルさんでも、ストロボを使用した写真の方が、影が弱くなっているのがわかると思います。美しい女性で作例をつくっておけば良かったと反省しています。(加藤君ゴメンナサイ)

最後になりますが、外国で撮影する場合は、日本と習慣も異なるので、日本では大丈夫な事でも現地では嫌がられる事もあるので十分注意してください。
例えば、バリでは左手は不浄の手、子供の頭はなでてはいけない等の宗教上のタブーがあります。現地の人に不快な思いをさせては、決して良い写真は写せません。
by nikondigital | 2007-02-21 15:42 | ライフ | Comments(2)
Commented by イギリス在住建築士 at 2007-03-12 02:57 x
昔から興味深く見せていただいています。
突然の書き込みすいません。
私も全く同じタイプのコンセントの変換アダプターをつかってますが、写真の三口タイプのコンセントにも対応可能です。右側のパーツを折り畳んで、左側の真ん中のところにはめられるようになっていてそうすると三口に差し込めます。多分取扱説明書にも載っていると思います。
ちょっとおせっかいと思いましたがコメントさせて頂きました。
Commented at 2008-06-09 20:14 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
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